2011年01月10日

電動車イス 自己決定した移動のために

 アスクセスインターナショナルの電動車イス。クイッキーP222SE。

クイッキー(電動車イス).jpg

肢体不自由特別支援学校の卒業生と会って

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。

 今日、IEPに関する講演会があるってんで行ってきました。ところが・・ほとんどIEPの話になんなくて某教育法の話が中心でまいった、まいった。(注・某教育法の話として聞くなら面白かったですけど)

 帰りにおもちゃ屋さんに寄ってバッテリーで動く扇風機を買って来ました。
 これでお誕生会の時にローソクの火を消してもらおう、というつもりです。
 でも、頭に描いている子にとってはうちわの方がいいかもしんない・・・両方試みてみるつもりです。

 しかし・・・財布にお金が無かったので(口座にも無い。妻から引き出しを厳禁されている・・)同僚にお金を借りて行った(涙)

 というわけで同僚たちが帰る電車から遅れた電車に乗り込むと・・・
 前に茶髪で電動車イスに乗った兄ちゃんがいる・・・おお、某肢体不自由特別支援学校の卒業生の○○君でした。

 現在仏教大学の社会福祉学科の3回生で、社会福祉士の資格を取るべく勉強しているとか。インターネットも始めたところだ、というのでまたメールを送るように、と言っておきました。(本人にアドレスを聞いたのですが、当然(?)覚えていない)

 彼は卒業後NPOに入って地域で「自立活動センター」を作りたいとか。
 要するに自分たちで運営する「グループホーム」みたいなもんかなあ、と思って話を聞いていました。

 で同じJRの駅(この駅、最近エレベータがつきました。たぶんこれは彼が毎日、毎日この駅を利用した成果じゃないか、と思います。毎日毎日使ってたら、介助する駅員さんもどれだけ危険か、自分たちの労力もどれだけ大変か、どれだけエレベータが必要か、わかるから上に報告すると思いますから)で降りたのですが「kingstoneさん、時間あります?」私ゃ思わず返事を躊躇しましたです。(時間はあるがお金がああ)

 ま、ということで近くの喫茶店へ。そこでいろいろ話をしましたけど結構面白かったです。

 介護保険とかいろんな新たな福祉の動きがあります。今までの流れはあんまし本人のことを考えていない、本人のQOLを上げるのが主体ではなく、家族への支援の観点が強かったのでそこんとこが変わってくれないと困るとか、地域で暮らすということが「地域の病院化」「地域の施設化」になったら困る、なんてところがほーーっと思いました。

 なるほどな、知的障害特別支援学校の教育内容だって、本人のQOLよりも「従順で指示に従う」ことが中心になってきてたような気も・・・

 また病院化ということで言えば医療や教育についても言いたいことがいっぱいある、って言っていました。彼は、地域の中学から高校に進学する時に肢体不自由特別支援学校に来たのですが、私の目からも歩く「訓練」に努力しているなあ、と見えていました。

 中学の頃医者から「とにかくいっぱい歩くようにしなさい」と指示され学校も(家族・本人も?)従ったわけです。しかし中学では教室移動がいっぱいある。本人がはいずるように(本人の表現)次の教室に移動する頃には授業は半ば終わっている。

 また友達とのつきあいも思うようにできなかった。それやこれやですごく悔しい思いがあった、ということです。

 もちろんお医者様としては(そして教師も)「少しでも障害の進行を遅らせたい」という思いがあったのかもしれません。しかし少なくとも彼の思いとはずれていたわけですね。

 どこで何を選択していくか、というのはごっつい難しいとは思いますが。本人は「医療の少しでも延命というものよりも本人の生き甲斐とちゃうかと思います」と言ってました。

 少しずつ医療や学校の現場も変わってきつつある、と思いたいです。

 帰る時、レシートを取ったら「僕の分払いますよ」と言うので「当たり前や。君がレシート持てない
から私が持っただけ。私、お金無いの」と言っておきました。

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ジョゼと虎と魚たち 映画 妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 出演
テーマ:本・記事・番組など
 AERA 2010.12.13号の「現代の肖像」は小川真司という映画プロデューサー。

 今回、「ノルウェイの森」をプロデュースしたことで取り上げられてはるんですが、この方、

「ジョゼと虎と魚たち」もプロデュースされてるんですね。



 原作は田辺聖子の短編小説。

 両下肢が完全に使えない女の子と大学生の恋愛。

 私の友人はこの映画を見て「許せん!」と怒ってました。

「障害のある女性を弄んで捨てた」という話に見えるってわけです。

 私はそうは思わなかったな。だって恋愛はどう転ぶかわからないのだし。原作の方は別れるところは無かったと思います。

 私が見に行った時、テーマがテーマだから観客は少ないだろうと思って行ったら、女性でいっぱい。行列もできててもう少しで見損なうところでした。妻夫木人気恐るべし。

 障害を持った女性は池脇千鶴。大学生が妻夫木聡。で、妻夫木君を「寝取る」のが上野樹里。私が上野樹里という女優さんを初めて意識したのがこの映画でした。

 で、私は恋愛云々より、主人公が車イスすら使っていないことが気になって、気になって。なんせ最初は乳母車に乗せられていたのですから。

 途中で、妻夫木君が池脇さんをおぶって砂浜や水族館で遊ぶシーンが出てきますが、そんなん無理やし・・・私、大学時代にクラブのトレーニングで人をおぶってビルの階段を上り下りしてましたが、はんぱじゃなくしんどいです。まあ相手も70kgくらいありましたけど。

 最後、スタッフロールの出てくるところで電動車イスに乗って外出しているシーンが出てきて、ほっとしました。



posted by kingstone at 23:15| Comment(0) | 障害支援・社会参加 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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