2011年02月01日

財布 お金を使うということ



 お金を使うことを学ぶのはすごく大事ですね。だからって10円が10個で100円なんてえことはわからなくてもいいかもしれない(もちろんわかればよりいいでしょう)お金が稼げること、お金を使えること、そこらへんがわかるといいのじゃないかな。
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過去の記事228(自己決定 選択活動)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。

 2月22日

 実践障害児教育には現在、服巻智子さんの「TEACCHの学校教育」という記事が連載されてます。これ、今回(3月号)が最終回ね。今回は「家庭との連携と、支援者の役割」です。

 丁度、学年でもご家庭との相談の話が出ていたので、学年に回覧しました。

 この記事の次のページから「コミニュケーション指導・再考」という望月昭、野崎和子両氏の記事です。これが前回、今回と身震いするほどすごい、と感じてます。私も頭はそんなに良くないから、すっ、とは
わからないのだけど、なんかすごい。

 前回は
「「自己決定」を疎外するもの-「本当に好きなほうを取っていいの?」」
という題です。

 アメリカでは「好きなほうを選んで食べる」という選択決定の実験で、重度の知的障害をもつ個人でも食べ物についての選択が可能である、ということが示されたそうです。二つの食べ物をそのまま呈示してそこから選んでもらうのね。

 ところが、これを日本でやってみると・・・

 なんとほとんど例外なくふたつの選択肢から交互に食べるということになってしまったそうな。(これは「教育」の成果(?)なのかな)

 そこでメニューからの選択として、そのメニューの中に「他の物、下さい」というのも入れるようにするとバラエティーに富み、かつちゃんと食べたいものを選択しているふうになってきたそうな。

 で、今回は
「「自己決定」を保障し監視するシステム作り」
という題です。

 その中で「お金を使って選ぶ」という方法を取った場合は交代に選ぶということがおこらず、より好きな物を選べたみたいということなのね。この場合、「お金を使う」という経験が無い人も多いので、まずお金を使うことから教えていかれてます。

 記事の中にこんなくだりがあります。

「しかし、お金というものは、障害があろうと無かろうと、ある種の物や事をフェアに交換することを、現状の社会が確実に保障している大切な設定であることも事実である」

 で、記事の後半は、知的障害のある方の「自己決定」を保障し、監視するシステムの必要性を説いてはります。

 私の紹介も舌足らずですし、きちんと意味が理解できていない部分も多々あります。興味を持たれた方は、是非とも実践障害児教育の現物を読んで下さい。

 学研の雑誌ですから、そこらへんの書店に注文しても手に入れられるでしょうし、障害児教育フォーラムFEDHANSの2番会議室に○○さんが各月の号の目次と共に連絡先なども書いて下さってます。

追記
 望月昭さんは、私がぞくぞくしながら読んだ「応用行動分析学入門」の著者のお一人でもあります。(本の紹介ページにはお名前は出て来ませんが)立命館大学に行かれる前は、施設で実際に支援しておられました。ほんまにやってた人の言葉は納得できます。

 現在のブログはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/marumo55/


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「光とともに」の戸部けいこさんに宛てたメール10

 大昔の話です。

 戸部さんへのメールです。少し改変しています。
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> 光君を一人歩きさせてあげたいけどタイミングと、「これができるように
> なったらOKよ」という基準がわかりません。
> 自他の区別、お金の意味。買い物学習でわかったら即ゴー?
> 慣らし期間は?

 いきなりひとり歩きはまだまだ難しいかな。

 ボランティアさんやガイドヘルパーさんと一緒に歩いて、いろんな活動をするのはもう描かれてるのかな?(先月号は読んだんですが、時々ぬけてるもんで・・・)

 やっぱり幸子さんもほっとしたいじゃないですか。
 でもって他の人と出歩く体験もさせてあげたい。

 だから、

> 自他の区別、お金の意味。買い物学習でわかったら即ゴー?

 もうそーゆことがわからなかったり、できなかったりしても、今の本人さんにできる力を使って、サポーター(ボランティアさん)がついて出かけていく、と。

 で、その中で社会性が身に付いたり、あるいはどうしたら社会的にリーズナブルな行動ができるかその方法をサポーターさんと考えたり。

 私も参加してる自閉症児託児活動「れもん」もそういうのを狙ってるんですが、まだまだですね。やっと土曜プール活動が軌道にのってきたり、他に私が個人的に請け負ったり・・・

追記
 こういう活動は現在、障害者ガイドヘルパー事業としてもういろ
んな所で実現されています。
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過去の記事249(買い物に写真 事前の準備)

 3月13日

 先日、買い物学習と調理実習をしました。

 買い物は2回しました。

 1回目からそれ以前に買う物を決めておき、先に買ってきて、写真をとったりパッケージその物や、切ってカードにしたりして子ども達に「これを買ってね」と伝えました。

 うまくいく子もいたり、あんまし関係ないかなあという子もいたり・・・

 ところで買い物のときに他の学年と一緒になったのですが、ある先生が「ちゃんと準備してる。感動した」と言って下さったとか。

 これはもともと新人さんたちが「いきなり買い物に行っても勉強にならへん」と準備してくださったものです。私一人だと必要性は感じていても用意できなかったかも。

 ありがたいことです。

 調理実習では、あまり視覚支援は用意できませんでしたが。

 今度はモスバーガーへ行こう、と先日、新人さんたちとお店へ行って、きれいな注文用のリーフレットをもらってきました。写真がのっていない物については一部注文して、デジカメで撮影しカードを作りました。

 お金を払う勉強もできる子がいるかなあ、と思っています。
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実践研究大会にて

 さて、今日(休日)は朝、学校の鍵を開けて入りました。
 誰もいないと思っていたら校長先生がいてびっくり。

 24日の朝会のための校長先生の話を絵にして来ました。
 総枚数40枚。今回は
「書写展に行きました。他の学校はみんな同じ字。本校のはみんな違う。違うから楽しい。違うからすてき」
という下りが、結構楽しく描けました。

 描き終わってから、家に電話して子どもの熱が上がっていないのを確認して大阪に向かいました。それやこれやで、会場に着いたら、分科会の発表が始まっていて、残念。

 私は「学校教育」の分科会に出ました。他は「家庭」「成人施設」ね。
 3本の実践報告がありました。
 詳しい事例は書けません。

 でも・・・ほんま、やっぱりまめにいろんな研究会に出ないかんなあ、と思いました。ごっつい刺激を受けました。そういう意味では、ほんま○○んみたいに仕事で時間が作れない場合は残念ですよね。

 しかし・・・私の地域から来てるのは私だけだぞ・・・

 買い物指導で、学校から出て自立的に買い物をして学校に戻ってくる指導の話があったのですが、やはり協力的なお店やそうでないお店がある、なんて話がありました。そういや、総合リハビリテーションセンターの近辺で、障害のある方が入りやすいように工夫した店は残ったけど、申し入れても工夫してくれなかった店はつぶれた、なんて話を思いだしたぞ。大丈夫か?協力的でない店・・・

 で、協力的なお店と言っても、一見愛想が悪いように見える店でもいいんだ、というのには、ははあ、なるほど、でした。確かにちゃんと過不足なく対応してくれれば、いらん世間話をされるより、自閉症の方
にとっては買いやすいかもしれない。(人によるかもしんないけど)

 次のフリートークというのは「学校内の教育システム作り」というのに出ました。他は「高機能自閉症児の学校教育を考える」「成人期から見て学校教育に望むこと」「家族をとりまく事情あれこれパート2−学校との連携」というやつです。

 「学校内の教育システム」ではフリートークということですが、2つの特別支援学校の療育システムといったものが話題提供ということで報告がありました。2つともすんごいの。充実してるってのか・・ほんま、世の中にはこういう学校もあるのだなあ、と感心してしまう。まあ、後で休憩の時にあれこれ聞いてみると、なかなか中身は一筋縄ではいかないところもあるのだ、というところがあるそうですが・・・ある保護者の方も「そこに至るまでのところが知りたい」という希望を述べておられましたし、私もそう思いました。

 で、学校へ保護者からの要望を出してもいいものだろうか、というような話が出た時にある方が「うるさい親が一人じゃたいへん。でもみんながうるさい親になったら学校は変わります」というのは納得でした。もちろん「うるさい」という表現は言葉のあやっつうもんで、要するに情報の公開と情報の共有があった上で、合意しながらやっていけたらいいって話ですよね。

 で、私もほんまどんどん要望を出しはったらいいと思うのですね。ただしそのためには「お任せします」ではできないし、(恥ずかしいけど)教師側もあまりわかってはらへん方は多いから、具体的な要望が出せるように保護者側が勉強しないといけない現状はあるわけですが。

 さて、次は休憩時間や、懇親会で聞いた(そして書く許可を得た)私にとって興味深い話を書きます。
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 今日は子どもの熱も37度に下がり、痛い視線を感じることなく(妻も行って当然みたいな口調だった)大阪に向かうことができました。

 佐々木正美先生の講演ってのは私は聞くのは2回目です。
 1回目はこいなだの全情研。今日が2回目。前回はいろんな人が対象だからということでTEACCHについて説明されていましたが、今回はTEACCHプログラム研究会だからってことでしょうか、佐々木先生の歩まれてきた道という感じで話をして頂けました。

 たぶん、その時、その時最善のものを求めてはおられたと思うのですが、後から振り返ると「意味なーいじゃん」であったり、結構「情けない」思いをされたのじゃないかと思います。

 で、TEACCHに出会ってという話になるわけです。

 結構、以前の話を自分の身に当てはめながら聞かせて頂きました。

 「かつて」の話として「1時間でも2時間でも預かってくれたら」みたいなところで、しかし何をやっていいかわからないままデイサービスをやったりしていた、というような話、現在でもそういう人いるよなあ、外出ヘルパーであったりつきあってもらえるボランティアの需要はまだまだあるよなあ、とか・・・

 やっぱり2日間参加させて頂いて良かったです。

かかったコスト

 参加費         5000円
 懇親会費        4000円(あり?9500円送金したのは何故?)
 振り込み料        70円
 交通費  980*2*2 3920円
 その他飲食       1500円
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小計       14490円

 往復時間 1.5*2*2 6時間
 初日の妻の冷たい視線

 もちろん北海道から九州まで遠くからの参加の方が多いですから、私なんかお金も時間もかかっていない方だと思います。コストパフォーマンスはめちゃ高いんだろうな。(おこづかいは痛いけど)
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心に残った言葉

 やはり感動する言葉というのはあるわけです。
 私も実践の支えになる美しい言葉を紡ぎ出さないといけないんだろうな。
 今回の大会で心に残った言葉です。

 「(問題行動で)周囲が一番困っていることは、本人が一番困っていることではないかな」

 「世界には、こんな美しい意味があるんだ、それを(自閉症の人に)伝えたい」

 「(自閉症の人に)あなただって言いたいことがあるだろう。どういうふうに伝えてもらったらいいか、考えよう」

追記
 上の言葉は佐々木正美先生の言葉だったのかな? よくわかんないです。
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大学生の発達障害(佐々木 正美 (編集), 梅永 雄二 (編集) )

 本の紹介です。

大学生の発達障害 (こころライブラリー イラスト版) (単行本(ソフトカバー))
佐々木 正美 (編集), 梅永 雄二 (編集)



 Amazonのカスタマーレビューから一部引用
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しかし,彼ら彼女らはその後の通常の学生なら簡単にこなせる課題につまずいてしまう。
履修登録
講義
テスト
サークル活動
友達
恋愛
飲み会
お金の管理
就活

とここまで書いて,気がついたが、これらは「通常の学生なら簡単にこなせる課題」ではなく、
「通常の学生でも結構こなすのが困難な課題」である。

この本には、これら課題を、発達障害の学生が,乗り越える方法が,精神論や概説的な形ではなく、
極めて具体的に書いてあり,当事者も親も,大変参考になる。
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 監修が佐々木正美・梅永雄二両先生ですから、もう具体的に役に立つでしょう。
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勝手に余暇活動初日

 kingstoneです。

 今日は「勝手に余暇活動」初日。昨日のうちにメールを送り今日の予定は○○さんからA君に伝えてもらってました。

 9時半にお宅にうかがい、簡単に連絡してさあ行こうかと出発。そしたら買い物をするスーパーは10時から・・・

 ありゃあ、開いてないわ、と言うとA君が「ごめんね」と言ってました。

 で隣の広場で休憩。A君はうろうろしながら、時々大きな声を出したりしています。(別に機嫌が悪いわけではない)そしたら朝からビールを飲んだりしている年輩の人たちの集団があり、その中の一人の方がA君が「あー」と大きな声を出した時に「あー」と同じような声を出してびっくりさせてました。笑いながらでしたけど。

 私は側に寄って行って笑顔で「おはようございます」と声をかけ、ちょっとだけ説明。そしたらある人が「害は無いんですね」・・・・一瞬とまどったけど「はい。全然」とか答えたと思います。

 うーーん、こういうところで臨機応変に答えるのって難しい。活動が終わってから○○さんに相談したらまた説明してもいい、とのことなので、明日も同じような時間に同じ所に行ってみるつもりです。
 
 スーパーに入ってカゴと買い物リストを持ってもらいました。

 一番上は「スパゲティ」絵はごく簡単なもの。たぶんA君は字でわかったもよう。さっさとスパゲティ売場に行きました。ミートソースもばっちり。私は缶のを買うつもりだったのですが、彼は自分で袋に入ったのを選びました。ミックスベジタブルはわからなかったみたい。

 レジは「なんとなく」わかっている感じで少し私の動きを見ていました。視線だったか指さしだったかでさっさとレジに入っていきましたが、お金を出すのはわからなかった。またサイフを出すのだけど、いくら出していいかわからず、こちらをちらちら。私はサイフごと渡すように指示。レジのおばさんちゃんとやって下さってました。まあとりあえずはサイフを渡す形式でいいんではないかと・・・

 電車に乗る時のパスの取り扱いはばっちりでした。

 ところが繁華街で下りる時、どうしていいかとまどっていました。そこで一連の動作を紙に書いて読んでもらい、それで出ることができました。(・・・ただ私が後ろから歩いていたので、それを待っていただけだろうか??)

 これ、帰りに電車に乗った時は乗りも降りも全然問題無かったです。

 「福祉センター」の調理室を使ってのスパゲティ作りは・・・レシピも用意して行ってたのですが、作業と作業の間には私の指示が必要でした。まあ彼にとって「どんな動作」が必要とされているか、というのが初めてでわからないのと、こっちのポイント押さえが甘いのとの両方ですね。

 ガスをつけるのは最初難しかったのですが、取っ手を回して10数える、でできました。

 今日、彼の買ったスパゲティは5分もので、丁度ライトタイマーに5分の線を作ってあったのでぴったりできて良かったです。見た目のびたかな、と思ったけど、丁度でおいしかったです。

 できた頃にsyunさんが来て下さいました。syunさんのために買ってあった缶コーヒー、A君が飲みたそうにしていたので、syunさんがあげてました。(最初ブラックを飲みかけたが、まずそうにしていたので、別の方をあげた)

 食後一服して片づけ。
 syunさんが「イスを5つ片づけて下さい」と指示すると、死角にあった見えていない分もちゃんと片づけていました。へえ・・・。

 その後プールへ。
 ガーーン!!今日は休み・・・・A君はすごく悲しそうな顔。

「こらいかん。じゃあ小繁華街のプールへ行こう」と
「電車・プール」と言うとニコッとしてくれました。
(しかし・・・基本的な情報収集不足ですな・・・)

 まあ、いろいろあったけど、楽しかったです。

 家に帰ってからイラスト入りで「楽しかった」「楽しくなかった」と書き、「どうだった」と聞くと音声言語で「楽しかった」と答えてくれました。

 また、明日の日付でほぼ同じスケジュールを見せ「いいです」「やりません」と書き、「どうですか」と尋ねると大きな声で「いいです」と答えてくれました。




posted by kingstone at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 自閉症・発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする