2010年12月19日

認知発達治療の実践マニュアル



太田のステージ

 もうこれは「認知発達治療の実践マニュアル」にお世話になりまくりでした。
認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題 (自閉症治療の到達点)/太田 昌孝

 ある専門家に「でもなあ、理論なしでそればかり使われても困る部分がある」と言われたことがあります。こっちのことですね。

「自閉症治療の到達点」
自閉症治療の到達点/太田 昌孝



 今パラパラとめくったら、線はいっぱい引いてあるのだけれどあきらかに「実践マニュアル」よりきれいです。読み込んではないわけね(^_^;)
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 LDT−Rにはお世話になりました。

 何度も紹介していますが、この本にやり方が書いてます。
認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題 (自閉症治療の到達点)/太田 昌孝

 やり方と必要な図版が出てます。
 私は図版をコピーし、美濃表紙(書類綴じに使う厚紙)に貼って使っていました。
 ボタンとか犬のミニチュアとかも必要ですが簡単にそこらで手に入るものです。
 やり方を本だけで学ぶことも可能です。
 もちろん学習会とかセミナーがあれば行かれるといいでしょうが。

 実施にかかる時間はごくわずかです。


 自閉症の人に実施した時に何がわかるかというと「その人がどのくらい音声言語を手がかりにしているか」逆に言うと「音声言語が主流の文化(こっち側の文化)の中で、どれだけその人が困っているか」ですね。

 私の周囲ではステージT-1の人が多かったです。もちろんいろいろですが。

 ステージごとのお勧め教材やお勧め授業が本に出てきます。

 太田のステージの使い手の方は、ステージを聞いただけで「普段はこういう行動をしておられるでしょう」「こんなコミュニケーション方法や授業がいいかもしれない」とすぐに出て来る方もおられました。私はそのレベルまでいってません。私は本と首っぴきでした。

 立松英子さんは「鳥の絵課題」も加えてもっと詳しく理解し方針の立てられる研究をしておられます。


 まあ、LDT−Rの知識なんぞは教師・支援者が、情報共有・共通理解・周囲の説得のために知っておくと良いことで、保護者は知らなくてもいいことかも。日々の生活の中でわかると思いますから。

 私は知的障害特別支援学校高等部の入学の公式発達検査にLDT−Rを入れました。
 (後年どうなったかは知りませんが)その時の意見書です。
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先生方へ
          発達検査について
                         kingstone

 入学生についての発達検査についてどんなことをすればいいのか、相談を受けました。私の考えを書きますので、またみなさんからご意見が頂ければありがたいです。

 学校で行う発達検査は、その後の教育活動において、こちらがどのような手だてを取ればより充実した活動ができるか、そして子どもたちが「安心」して「自信」を持って「自由」に活動できるか、これらについて必要な知識を得ることができことを目的とする。

 そこで

 音声言語を頭の中でどれだけ道具として使えるか。(LDT-R)

 目と手の協応動作や手の巧緻性がどれだけあるか。
    ・持つ ・つまむ ・はさむ ・入れる ・差す
 上記のことを入れながら下記のことを検査する
    1対1対応ができるか?
    色のマッチングができるか。
   色を音声で認識できるか。
    形のマッチングができるか。
    形を音声で認識できるか。
    文字のマッチングができるか。
    文字を音声で認識できるか。
    絵や写真と単語のマッチングができるか。
    絵や写真と音声とを一致させられるか(LDTにも一部あり)
    数字の順序がわかるか。
    数字を音声で認識できるか。
    数字と量のマッチングができるか。
 
 ぐらいがわかればいいのではないか。
 また、ではどんな教材(検査器具)を用意すれば良いか、も相談に乗って下さい。
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生活スキルチェックリストをめぐるあれこれ
 ○○さんの生活スキルチェックリストは、ひょっとして「認知発達治療の実践マニュアル」の後ろのやつ?
認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題 (自閉症治療の到達点)/太田 昌孝

 もしそれだったら、少し改訂したものを、私の学校の生活指導部の依頼で私が作りました。

 ひょっとしてみんないる?
 いるなら添付して送るけど・・・・

 ただ、添付がじゃまなだけな人もいるわなあ。
 ここじゃなくて希望者個人に送るか。
 とりあえず○○さんと□□さんに送ろうか。
 明日以降は今の時点では?なので。

 まだ改訂する必要があるなあ、とは係と言っているんですけどね。
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 私のチェックリストですが、最初に「認知発達治療の実践マニュアル」のものを改変しているむね明記しています。でもこれって、著作権違反になんないかなあ、というのがちょっと心配。

 それから最初はそのまま打ってたんですが、だんだん(コミュニケーションのあたりから)これは項目が足りんぞ、と「支援つき(介助ではない)でできる」という項目を入れていきました。

 だから途中からかなり考え方が違ってきています(笑)

 □□さんからお子さんようにまた変えて使います、と返信を頂きました。もちろんそうでなくっちゃ、というところです。で、そういう実物や、変更の履歴や、そうなった理由などをネットで共有できればいいな、と思います。それぞれがホームページに上げる??

 うーん、問題は著作権。太田昌孝先生に聞いてみてもらおうか・・・・

 こんなことだったら、3年前にお会いした時(斜め前のイスにすわってはった)勇気を出してご挨拶しときゃ良かったな。
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 私が「認知発達治療実践マニュアル」の後ろのところを写してちょっと改変したチェック表について、太田昌孝先生の知り合いの友人に以下のように尋ねました。

(引用開始)
 で、私エクセルに打ち込んだのです。
 ただ、私流に改変したところもあります。
 最初に「認知発達治療の実践マニュアル」のものを改変しているむね明記しています。

 これ、必要という人たくさんいるのですが、著作権の問題が気になっています。また、できるなら、ホームページ上で、改変の履歴やその理由をアップすると、多くの人の役に立っていくなあ、と思っています。

 太田先生に、そういうふうにしていっていいか尋ねていただけます?
(引用終了)

友人からの回答。

「出典(日本文化科学社出版の「認知発達治療の実践マニュアル」)
 が明示されており、販売目的に使うのでなければよいそうです。」

という返事をもらいました。やったあ!!

えっと、かなり以前にお渡しした分については「明示」できていないものもあるかと思うので、そういう方はご自分で「明示」して下さい。

先日改変した版からは
※このチェックリストは「認知発達治療の実践マニュアル」 (日本文化科学社)のリストをもとに少し改変してあります。

と一番はじめに入れています。
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 「生活スキルチェックリスト」を私のホームページにアップしました。

生活スキルチェックリストhtml版
Excelファイルへのリンク
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追記
 生活スキルチェックリストは、上にも書いているように、お子さんに合わせ、現場に合わせて改変して使っていくことが必要だと思います。今、ざっと見てみたら、私ならコミュニケーションの項目だけでなく、それぞれの項目に「具体物を並べたらできる」「手順書があればできる」「視覚支援物があればできる」などを入れたいなあ、と思います。
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ショック(ある自閉症のお子さん、私が思ってた以上に音声言語がわかっていなかった)

 kingstoneです。

 あるお子さん。
 音声言語は「あります」
 いろんなことを言います。

 LDT-R(言語解読能力テスト改訂版・・・太田のステージ評価をするためのテストです。めちゃ簡便です)をしました。

 1枚目の図版を通過することができませんでした。

 1枚目は猫や時計やりんごなどの絵が描いてあります。
 「猫はどれですか?」と聞いて猫の絵を指さしてくれればOKなのですが指させません。自分で指さしながら「猫」「りんご」とかは言うのですが、私の質問(指示)に応じようとはしないわけです。

 彼の段階はステージTということになります。

 「認知発達治療の実践マニュアル」にはステージTは

「StageTは「シンボル機能が認められない段階」で、感覚運動期にあたり、一般の子どもの発達の1歳半くらいまでの発達水準に相当する。「物に名前があることに気づいていない」段階である。」

となっています。しかしもちろん今回の彼の場合は物に名前があることはわかっています(??とりあえずはね)でも、それを相手との関係の中で相手の出した音声言語を頭の中で道具として使えていない
状況ということだと思います。

 で、ここでわかるのは、こういう彼に対して音声言語主体で、かつ音声で答えさせるような授業ばかりしてちゃだめだよう、ということになると思います。

 でもって、彼の得意なところを探して、自信を持ってできる授業を組み立てていくことが大切なのだと思います。

 しかし・・・実のところ私自身もTは通過すると思っていたので、ショックはきつかったです。そんなこともわかっていなかったのか、と言われそうですけど・・・

 こういうお子さんがたくさんいるのだろうな・・・
posted by kingstone at 16:04| Comment(0) | 自閉症・発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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